嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

南国カリブ海に浮かぶ王国トロピコにやってきた件

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グッドモーニング、トロピコ!

 

ワタクシは今、南国の楽園、トロピコに来ている。本日はなんの脈絡もなく、ここトロピコからレポートをお送りする。なんのことかさっぱりわからない?問題ない。南の島では細かいことを気にしてはイケナイのだ。


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知らない人のために少し説明しようと思ったが、どうでもよくなった。つまるところ、トロピコとは島国の陽気な王様になるゲームだ。

 

ただのゲームと侮るなかれ、この記事を読み終えたとき、あなたのゲームに対する価値観を根底から覆すことになることをお約束する。

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まずは、本日の主役。スティーブ・リンドさん。ロンドン出身の37歳。職業は漁師。ある日、都会のせかせかした暮らしに嫌気がさし、ロンドンから移民船に飛び乗りカリブの楽園、トロピコにやってきた。

 

そして、海沿いの大きなヤシの木の前のトタン屋根の質素な平屋を借りて、自由気ままな暮らしを始めた。

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スティーブのパラメーター。特に何に満足しているワケではないが、休息だけは満ち足りている。トロピコでは一生懸命働くことだけはご法度なのだ。

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スティーブの毎日は、常に適当だ。日がな一日釣りをしていることもあれば、家で寝ていることもある。そんな彼をワタクシはポテチを食べながら、のんびり空の上から眺めている。

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スティーブの能力。小学校すら卒業していないスティーブの出自が気になる。

 

ちなみに頭は平均以下であるが、勇気がEXCEPTIONAL!並外れた勇気を持つ男である。なんだかワタクシに似ているような気がしてきた。f:id:move-wife:20160324202902p:plain

平凡な日々が1年続いたそんなある日、何の前触れもなくスティーブは結婚した。お相手は、ウエンディー51歳。51歳!?ジャマイカの首都、キングストンからすべての過去を捨てトロピコに流れ着いたワケあり女。

 

スティーブの家の近所のレストランで配膳のパートをしていたところ、食事にやってきた彼と意気投合したようだ。

 

実に13歳の歳の差カップルの誕生である。スティーブの並外れた勇気が歳の差を乗り越えたのだ。なんだかすごいぞ!スティーブ。おめでとう。

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ウエンディーのパラメーター。更年期障害で少し疲れやすいが、まだまだ若いスティーブがきっと癒してくれるハズだ。もう、後には引けないぞウエンディー。

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特に何事もなく10年の月日が流れていく。スティーブは、たまに教会に行く以外は釣りをしてばかり。行き倒れの人の横を何食わぬ顔で歩くスティーブ。

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ウエンディーの方はというと、残念ながら子宝には恵まれなかったが、配膳のパートを続けながら毎日を精一杯生きている。還暦を前に、体調を崩すことが多くなった彼女はよく病院に来るようになった。

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なんでもない日々が永遠に続くかに思えたそんなある日。63歳となったウエンディーが職場のレストランから家に帰ると思いきや、船着場へ向かっている。ん?ナニしてるの?

 

なんと、彼女はジャマイカ行きの船に乗ろうとしているではないか!アカン!アカンで!ウエンディー!過去を捨てたハズじゃなかったのか!

 

突然の出来事にワタクシがパニックを起こしていると、後ろから見覚えのある人影が!

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スティーブ!ナニそんなとこで寝てるの?ウエンディーがエライことなってるで!

てかスティーブ、死んでない?

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スティーブ・リンド享年50歳。死因、心臓発作。早すぎる死であった。

 

どうも、ウエンディーを追いかけてくる途中で、過度なストレスがかかって発作を起こしたらしい。なんてこった。

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ウエンディーが船を待つ船着場まであと10メートルほどの距離で事切れたスティーブ。運命がこれほどまでに残酷だとは。

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二人が13年の時間をともにした大きなヤシの木の前の家。主を失った家の前には「FOR RENT」の看板がかかっていた。

 

ワタクシは、呆然とこの家を眺めながら一体ナニが起こったのか理解できずにいた。この間、わずか3時間ほどの出来事である。

 

  • ウエンディーはなぜスティーブを捨ててトロピコを出ようとしたのか?
  • スティーブはなぜ死んでしまったのか?ウエンディーが悪いのか?
  • そもそも、二人は幸せだったのだろうか?
  • てか、ワタクシはなんでこんな記事を書いているのか?

 

様々な疑問が湧いては消え、湧いては消え。考え抜いた末に出した結論は、

「わからない」

だった。

 

二人にはそれぞれの言い分があるだろう。ウエンディーが退屈な日々に飽きてしまったかも知れないし、スティーブが不摂生な生活をしていたのかも知れない。ただ、起こったことは、スティーブが死んで、ウエンディーが船に乗った。それだけだ。


ワタクシは、この様子をパソコンのモニター越しに見ていたのだが、なぜかゲームでの出来事だとは思えなかった。

 

今、こうしてブログを書いているワタクシの頭の上でも、誰かがのんびりポテチを食べながら眺めていそうな気がして仕方ない。

 

その人は、今のワタクシを見て何を思っているのだろう?ちゃんと働けよ!とツッコんでいるかも知れない。ワタクシは果たしてこのままで良いのだろうか?

 

スティーブがトロピコ行きの船に飛び乗った時と同い年のワタクシは、今後の人生について、改めて考え直すのだった。


というワケで、トロピコからのレポートを終了する。

 

つまり、ワタクシがナニが言いたかったのかというと、たまには、自分の人生を空の上から俯瞰して観てみよう!ということだ。

 

毎日の生活に追われていると、ふとした瞬間にウエンディーのようにすべてを捨てて消えたくなる気持ちに襲われるかもしれない。

 

スティーブのように、仕事ばかりに没頭して嫁さんをほったらかしにしていると、突然離婚届を手渡され心臓発作を起こすかも知れない。

 

人生、明日何が起こるかは誰にもわからない。ただ、できることは、月並みな言い方だが、毎日を後悔のないように生きるしかない。

 

そのためには、たまには無意味なことにでも興じながら、心の余裕を持って自分の人生を見つめ直す時間が必要なのだ。


ちなみに、今回紹介したこのトロピコというゲーム。パソコンで体験版が無料でプレイできるので興味のある方はぜひどうぞ。

 

このプレイレポートは、体験版をワタクシが何の演出を加えることなく、ありのままのプレイをそのまま書き起こしただけだ。

 

ちなみに、アルファブロガーの山本一郎大先生もトロピコをプレイしながら、人生を俯瞰し今の地位を築かれたことを、ブロガーの皆さんにお伝えしておく。

 

トロピコ無料体験版(英語版)