息子氏がおしゃぶりを落として笑った件
アンニョイな秋。のそのそ起きてリビングに行くと、この夏、産まれたばかりの息子氏が、ゆりかごに揺られながら窓越しに秋空を眺めて何かお話していた。
座って顔を覗き込むと、口に咥えたおしゃぶりが落ちてしまうほど、満面の笑みを見せてくれた。
ワタクシは得意の変顔で対抗したが、息子氏がナイスなタイミングで屁をこいたので、思わず笑ってしまった。ワタクシの負けである。
息子氏が産まれて早二月が過ぎた。体重もどんどん増えて、すでに産まれてから倍くらいになっている。妊娠前から嫁も倍くらいになったままのような気もしなくもないが、そこはあえて触れないようにしよう。
さて、今日もブログを書こうかと、パソコンの前でペンを咥えていたのだが、さっぱりネタが落ちて来ない。ここ1年以上、このブログを書いているのでわかるのだが、ネタがないということはワタクシは幸せだと言うことだ。
というのも、このブログは基本的にワタクシが嫁に虐げられた話をネタにしているので、いじめられないとネタがないのである。
困った時のカーネギー先生ということで、いつもより早めに名著「人を動かす」を開いてみることにした。「人を動かす」には、赤ちゃんの笑顔について面白いエピソードが書かれている。
ある病院の待合室で順番が回って来ずにみんなイライラしているところに、赤ちゃんを抱いた一人のママがやってきた。
時間を持て余し、不機嫌になっていたオジサンの隣に、このママが偶然腰かけた。すると、抱かれていた赤ちゃんが満面の笑みでオジサンを見るものだから、オジサンも気持ち悪いくらいの笑顔でほほ笑み返したと。
ほどなく、オジサンや待合室にいた人達が赤ちゃんのことなど、あれこれとおしゃべりを始め、それまでのイラ立った空気がほぐれて、楽しい雰囲気になった。
「人を動かす」92ページより要約
ベビハラだのなんだの最近は言われているみたいだが、この話は想像しやすい状況だと思う。
娘氏が赤ちゃんだった頃、ファミレスでゴハンを食べていたら、前から来た何人か殺ってそうな893のオジサンが、娘氏に微笑みかけられて、怖い顔が一瞬でスゴイ笑顔になったのをワタクシもよく覚えている。
カーネギー先生は、作り笑いではない赤ちゃんが見せるようなホンモノの笑顔の効果について、一章を割いて説いている。職場でも家庭でも、人に好かれて幸福を運んできてくれる最高の効果があるよと。
赤ちゃんが家にいると、毎日、いくらでも幸せな気分にさせてくれる。基本的に文句しか言わず、不機嫌そのものみたいな顔をしているBBA(姑)でさえも、赤ちゃんを抱いているときは自然と笑顔になっている。ワタクシは目を合わせないが。
まだ、ワタクシがネタに困らなかった頃、嫁がとにかくキレまくって家にいるのが苦痛だった。息をするだけでキレるもんだから、ワタクシもキレ返す。当然、負のスパイラルが起きて状況は悪化の一途を辿った。家でお互いに笑顔を見せることも少なくなっていった。
末期には、とにかく顔を合わせたくないものだから、家に帰らなくなった。これはヤヴァイとなって、名著を手にして脳内革命を起こし現在に至る。
ちなみに、故・舅氏も同じような道を辿ったそうだ。わざわざ長距離トラックの運ちゃんの仕事を見つけて、とにかくBBAと顔を合わさないように生きていたらしい。
歳を取ってからは、深夜専門のタクシードライバーになった。理由は手に取るようにわかる。昼間は寝ていられてBBAと顔を合わせなくて済む。ワタクシが舅氏だったとしても同じような行動を取っただろう。
結局、そんな家で育った嫁は、BBAに習って同じような行動を取ってしまったのだろう。誰が悪いというつもりはないが、誰もがもう少し笑顔を見せていれば、結果は違っていたと思う。
このブログを読んでいる皆さんは、家庭でも職場でも、いつもどんな顔で過ごしておられるだろうか?
自分を不快な気分にさせる旦那や上司のせいで笑えないという人もいるかも知れない。だが、自分のために自分がまず無理やりにでも笑顔になることはできる。
ワタクシは負のスパイラルに歯止めをかけるべく、自分が笑顔で嫁を笑わせる訓練を続けた。毎日、磨き続けた親父ギャグで嫁を笑わせたので、ワタクシの勝ちである。
日常会話↓
娘氏もよく笑う明るい子に育っている。たぶん、将来モテるだろう。たまに美人なのにまったくモテない女性がいる。そういう女性は、必ずといっていいほど笑顔を見せない人だ。
昔、近所のスナックの看板にこんなことが書かれていた。
”美人はおりませんが、愛嬌のある娘が揃っています”
男にならわかるが、一緒にお酒を飲むならブスでもよく笑う愛嬌のある子と飲む方が楽しいのである。そこの元美人の奥さん、鏡に映ったあなたの顔はどんな顔をしてますか?