嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

お遊戯会でグダグダになった娘氏をほめた件

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諸人(もろびと)こぞりて。英語ではJoy to the worldと歌われる有名なクリスマスの讃美歌である。

 

色んな人が集まってイエスさんをお迎えしようという歌なのだが、子供の頃に「主はきませり~♪」のところだけやたらリズミカルに歌って、後は歌詞が難しいのでゴマかしていた記憶がある。

 

いずれにしても、クリスマスにはみんな集まって楽しもう!ということで、いいのではないだろうか?


アンニョイな朝。珍しく早起きして出かける。本日は幼稚園のお遊戯会的なイベントがあるのだ。大して仕事もないワタクシはもちろん参加である。

 

早くから会場にダッシュして前の方のいい席を確保するのが、優秀な父親の証明にもなる。が、お約束で寝過ごし、肝心の望遠カメラも忘れるという失態を犯す。

 

かろうじて開演には間に合い、端の方のつまらない席になったが、主はゆるしてくださるだろう。


年老いたジジババも集合して、舞台に上がる娘氏に一族で必死に手を振る。スマホのカメラ越しに、気づいた娘氏が少し照れ臭そうに手を振り返す様子を確認する。親として一番幸せな瞬間だ。

 

最初の演目は楽器演奏と歌。トライアングルを適当に鳴らしながら、我が子は必死に歌っている。ナニを歌っているのかさっぱりわからない。だけど、去年よりもかなりレベルアップしている。

 

一昨年は、舞台の上でただ泣いてるだけだったことを考えると、もう一人前だと思う。お友達も大きくなって子供の成長に目を細める父。


2回目の出番は、よく趣旨のわからない劇。娘氏も大分余裕が出てきて、舞台の上で鼻クソをほじっているのをしっかり映像に収めておいた。

 

が、なんだか途中でやる気をなくす娘氏。どうも娘氏用の小道具みたいなモノを、お友達が間違えて持っていってしまう事件が起きたようだ。結局、娘氏はスネてグダグダになってしまった。

 

そんな娘氏にBBA(姑)はスグに「あの子は~」とダメ出しを始める。が、ワタクシはそんな失敗は犯さない。むしろ、舞台の上で鼻クソをほじれる度胸を賞讃すべきだと思う。


尊敬するD・カーネギー先生の名著「人を動かす」にもこんなことが書いてある。

 

”心から賛成し、惜しみなく讃辞を与え”よう。相手は、それを、心の奥深くしまいこんで、終生忘れないだろうー与えた本人が忘れても、受けた相手は、いつまでも忘れないでいつくしむだろう。

 

「人を動かす」49ページより引用

なるほど。幼児期に自己肯定感が育まれると言われるが、やはり子供はほめて育てた方がよいと思う。

 

それはBBAに育てられた嫁を見ていればわかる。叱りつけて育てられた嫁は、成長して逆にBBAを叱りつけて怒鳴り合うようになった。

 

嫁もBBAも自らの失敗を何ら省みることなく、娘や孫を同じように叱りつける。結果、娘氏はその場しのぎのウソ泣きをして乗り切ろうとするなど、見てられないことになっている。

 

ワタクシは、娘氏の味方になって情緒不安定にならないようにバランスを取るのに必死だ。


そんな嫁とBBAにワタクシがキレて、やめるように言うと、最後は必ず「はいはい、ワタシがわるーございました。」と居直る。これが、躾と称して叱りまくることの悲しい結果なのだ。

 

娘氏のように、気難し屋の子供はなかなかほめるところを見つけるのは難しい。逆に叱るところを見つけるのはカンタンだ。勘違いしている人は、何も考えず叱るところを見つけて、鬼の首を取ったかのように子供を叱りつける。

 

少しは頭を使って、ほめるところを必死に見つけてほめることだ。ほめるとどんどんほめるところが増えていくだろうに。


親バカ丸出しなのだがレンズに写る娘氏は、誰よりもかわいくてしょうがない。ヘタクソなんだけど、一生懸命やっている姿を見ていると泣きそうになる。

 

なにをどう感動して泣けてくるのかよくわからないのに泣けてくるから不思議だ。なんだか父も一生懸命、働かないといけない気がしてさらにツラくなって泣けた。

 

涙を拭いワタクシは娘氏を一生懸命、ほめて育てることを誓った。嫁やBBAのようになったら不幸へまっしぐらだ。幸せは周りの人に肯定され、ほめてもらわないと得られない。誰が叱ってばかりする人をほめてくれるのか?


最後は園児全員で諸人こぞりての合唱。その歌はこのように締めくくられる。

 

ほめたたえよ ほめたたえよ ほめ、ほめたたえよ

 

ワタクシは元気に歌い切った娘氏をたっぷりほめてあげた。これで来年はもっと上手に歌えるようになるだろう。