嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

嫁が風呂にチン毛を落とすなとキレる件

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アンニョイな夜。湯船に浮かびながら浮世を儚(はかな)み、物思いにふけっている。最近、BBA(姑)に娘氏と風呂に入る幸せな仕事を与えているので、一人でゆっくりできるようになった。

 

風呂の順番は、BBA+娘→嫁→ワイという我が家の力関係を如実に表したモノとなっているが、細かいことは気にしない。

 

昔は、嫁と一緒に入ったものだが、結婚以来、ワタクシの作ったゴハンをモリモリ食べ、嫁が巨大化してしまい不可能になった。これもワタクシの努力の賜物であり、気にしないでおこう。


そんなこんなで、なぜか保温が切られ冷えて汚くなった残り湯に、一人でゆっくりと浸かっている。

 

するとまず、ネッコ氏がやってきて入れろ!とニャーニャー泣く。扉を開けると、湯船のお湯をペロペロ飲んで、満足したら帰っていく。

 

続いて娘氏がやってきて、ワキとスネと股間にワカメが付いていると笑う。それにいちいち、これは海苔ですとか、ひじきです!など反応するのも疲れる。そこまではまだいい。


続いて嫁が扉を開ける。すでにキレている。

 

 
奥サマ、なんでございましょうか?
 
湯船に縮れた毛を落とさんといて!
 
いやいや、ワタクシの身体をご覧ください。全身毛だらけ、猫灰だらけです。それはあまりにも無茶な要求です。
 
とにかく、あなたが入った後は毛が浮いてるの!
 
だから、気を遣って最後に入っているじゃありませんか?お許しを。
 
洗たくするのにお湯を使うの!
 
(いやいや、奥さん、洗たくしてるのはワタクシなんですが。。。)

そろそろ嫁のお腹も大きくなってきて、ワタクシへの人格攻撃も始まったようだ。ここは耐える以外に無いようである。

 

ワタクシはそっと目を閉じ、トランス状態で脳内に保存されているD・カーネギー先生の名著「人を動かす」を開いた。

 

われわれの人となりには、自分が手をくだしてつくった部分は、ほんのわずかしかない。したがって、われわれの接する相手が、どんなにいら立っていたり、偏屈だったり、わからずやだったとしても、その責めをすべて本人に帰するわけにはいかない。<中略>

 

そしてこう考えるのだ。

「もし神さまのお恵みがなかったら、この相手が、わたし自身の姿なのだ」

 

「人を動かす」237ページより引用

こうして、心の平穏を取り戻したワタクシはなぜか先日のブログに書かれたネガコメを思い出した。

 

<略>カーネギーは自己啓発本の大御所なので、読んだくらいでドヤらない方がいいですよ。あなたより偏差値もキャリアも上の母親はゴロゴロしています。

 

人を見下すのもほどほどに。このブログ、身バレ特定されて会社に送られてもおかしくないくらい育児界隈で反感買ってますよ。

 

「嫁が朝からデカい声で子どもに発狂している件」に投稿された匿名の方からのコメントより引用

 

おそろしい。身の毛もよだつ敵意に満ち満ちたコメントである。ワタクシの平和的なブログが育児界隈で反感を買っているらしい。申し訳ない。ちなみにワタクシは自営業なので何かを送るべき会社はないのであるが。

 

それはそうと、ワタクシのこのコメントへの感想は、「これ書いた人が自分の嫁じゃなくてよかった。」ということである。だが、D・カーネギー先生の教えに従えば、つまり、自分もこんな人になり得るということだろう。そらそうだ、ワタクシにも地雷がある。

 

だから、キレてはいけない。このコメントを書いた奥さんともできれば仲良くしたいと思う。じっくり話を聞けば、お互いワキガで悩んでいるとか共通点も見つかるだろう。嫁が毛を落とすなというのも、何かの不満のハケぐちを求めているのかも知れないのだ。


トランス状態からハッと回復したワタクシは、娘氏愛用の小さな手桶を持って、浮遊する自分の体毛をすくい始めた。

 

全部が全部チン毛ではない。ワタクシは気が長い性格なので、ワキ毛とスネ毛もロングサイズでチン毛と判別が付きにくい。

 

これがホントの桶毛(おけけ)というギャグを思いつき、嫁を笑わせてやろうと顔を上げると、いつの間にか嫁はどこかに消えていた。仕方ないのでブログのオチに使うこととした。これでオッケーだよねと。