嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

保育園の卒園アルバムがいつまで経っても完成しない件

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アンニョイな梅雨入り。ノーパンに短パンTシャツでゲームをしながら、一日を過ごしている。高くなっていく空を眺めていると、ふと思い出すことがある。

 

「そういえば、保育園の卒園アルバムどうなった?」

 

話は2年ほど前に遡る。娘氏の保育園生活に終わりが見え出したある日、嫁がママ友お疲れさん昼食会に参加してきた。


その席上、有志で保育園の卒園アルバムを作ろうという話になったらしい。娘氏の通っていた園では、オフィシャルな卒園アルバムを作らないので、なんか記念がほしいね!という話になったと。

 

その日から恐怖のママ友ライングループでママ達の情報戦が始まり、どっかのママがネットで安く印刷をしてくれる印刷屋を見つけて来たらしい。なんでも、繁忙期の1~3月に納品ではなく、閑散期の夏頃の納品かつ、アルバムのデザインを発注者ですれば安くなると。

 

それで、仕事でちょっとフォトショを使ったことのあるママがいて、まぁ素人仕事でいいなら写真を配置する程度ならできるよ~やろっか?と仕事を買って出てくれたらしい。ただし、「写真の切り抜きとか難しい作業はできないから、誰かやってくれないか?」という話になったと。


そこで、ウチの嫁が出さなくてもいいコミュ力を発揮して、

 
ならウチの旦那にやらせるわ!

と、ご丁寧に仕事を受注してきてくれたのだ。もちろん無料で

 

ちなみにワタクシはチラシや看板のデザインを仕事にしている本職なので、モチロンやれと言われればやれる。有料で。なので、嫁には、

 
仕事をいただけるのはありがたいのですが、無料でのお仕事はご辞退申し上げます。

と丁寧に断ったのだが、

 
四の五の言わずヤレ!どうせ家でゲームしてるだけやろ!

とキレられ、やることになった。


ということで、保育園のお遊戯会イベントの日に、日当たりを考慮して切り抜き作業を楽にするブルーシートを壁に貼り簡易の撮影ブースを作り、20人ばかりのクラスメイト全員の写真を撮った。

 

まったく言うことを聞いてくれず、止まってもくれない3歳児を得意の戦場カメラマンのモノマネで笑わせながら、ポーズを取らせて

 

・速写で一人一人何十枚も撮影

 ↓

・一枚一枚確認して最高の笑顔で写っている一枚を選ぶ

 ↓

・フォトショで露光量や色調を補正

 ↓

・髪の毛一本までキレイに切り抜いて、背景を消す

 ↓

・切り抜いたちびっ子達の身長を合わせる

 ↓

・アルバム用にレイヤー分けし素材ファイル化して保存

 

という作業を撮影3時間、編集に3日以上かけ、撮影の4日後には後工程のママ友に納品した。ちなみにイベントをお休みした子の写真もゲットして加工し、後ほど追加で納品している。

 

と、ここまでは良かった。仕事のデキもプロ仕様の仕上がりなので、ママ友からも高く評価されたと、嫁も満足気だった。

 

が、それから約2年経過した今日になってもまだ卒園アルバムはワタクシの手元に届いていない。


一体、ナニが起こったのか?

 

嫁の話によると、写真の配置をして印刷を発注すると仕事を買って出てくれたママが忙しくなってしまい、まだ印刷を発注すらしていないらしい。

 

あれよあれよと時ばかりが過ぎ、卒園式はとっくに終わり1年が過ぎ2年が過ぎ、保育園ママ友ライングループも閉鎖され、引っ越してしまったお友達なんかも現れて、グダグダになって、なかったことにされようとしているらしい。


ちょっと待て、それじゃあキッチリ自分の仕事を仕上げたワタクシの努力がムダになってしまうではないか!?

 

忙しくなってしまったのは仕方ないとしても、その仕事を買って出たのなら誰かに振るなり、外注に出すなりなんとでもやりようがあるのに、ほったらかしって、ナニやってんの!?

 

ワタクシの怒りは仕事をやんなかったママ友ではなく、ムダなコミュ力で卒園アルバムを作ると言い出した嫁も含めたママ達全員に向かっている。そのせいで、ワタクシの貴重な時間と能力がムダに使われたのだ。


卒園アルバムが出来上がらないことに誰かが声をあげて、リカバリーもしていないのだろう。空気を読んでいるか何か知らないが、いつも損を被るのは立場が下のワイみたいな零細下請け旦那なのだ。

 

仕事で受けたら安くても5万くらいは取る仕事だ。ナメとんか!アホ!アホ!アホ!

 

ワタクシは怒りに震えながらゲームをやめ、尊敬するD・カーネギー先生の名著「道は開ける」を手に取った。

 

恩知らずを気にしない方法

 

人間は生まれつき感謝を忘れやすくできている。だから絶えず感謝を期待していることは、みずから進んで心痛を求めていることになる。

 

「道は開ける」202ページより引用

なるほど。ということで、この件は忘れることにした。何か良い方向に向かうことを期待するのは進んで心痛を求めることになる。忘れるのが一番だ。ブログに書いてスッキリしたし、これでよかった。

 

これから卒園を迎えるママの皆さんは間違っても変なコミュ力を発揮されないことをお願いする。そして、いくら家事や育児を頑張っても感謝されないことを心に留めておいてほしい。

 

ぢゃあ、なんのために家事をするのか?そこらへんの話はまた今度しましょう。