嫁を動かす

HOW TO WIN WIFE AND INFLUENCE PEOPLE

なぁ、ヨコヤマ君<書き始めたよ編>

なぁ、ヨコヤマ君。

 

久しぶり!このシリーズ覚えている人いるのかね?ワイは最近、作家デビューしたよ!スゴイでしょ?まだ10冊ちょっとしか売れてないけどまだまだこれからだよ。

 

今日は、新作の本の書き出しを紹介するよ。ぜひ感想を聞かせてね!それじゃあ、いってみよう!


まえがき 

 

ワタクシこと著者はワキガである。

 

なんのことはない。生まれた時から今まで約四十年、ワキが臭かった。それだけの話である。

 

ちゃんと制汗デオドラントでもしておけば、ニオイで人様にそこまで迷惑をかける話でもない。特に気にせずやってきたが、白いTシャツなんかのワキの部分がスグに黄ばんでしまうのだけはどうしようもなかった。

 

そんなワタクシがこの本の主役、愛する嫁とデキ婚をして三カ月くらい経ったある日のアンニョイな午後。昼寝から目を覚まし、眠い目をこすりながらリビングに行くと、嫁が鍋でワタクシの白いTシャツを煮ていた。

 

部屋にはワキガのニオイが充満し、とんでもないことになっている。嫁はワキの部分にこびりついたニオイを取るため煮洗いしていたそうだが、いくら自分のでもその鍋で料理をしたモノは食えんわ。

 

おかげで鍋が一つ使用不能になってしまった。非常にコストパフォーマンの悪い洗い方である。ただ、煮洗いしたTシャツは確かに臭わなくなった。その点だけは評価する。

 

役目を終えた鍋をコッソリ捨てたワタクシは、空を見上げてつぶやいた。

 

「こんなハズじゃなかった。」

 

結婚して初めて同居し始め、スグに嫁が家事が苦手だということはわかった。今まで一人暮らしをしたこともなく、実家で料理もしてこなかったのであろう。

 

掃除や片づけも苦手で基本的に掃除機をかけない、洗濯機に服を入れてボタンを押すまではいいが干すのを忘れる、トイレ掃除なんですかそれ?みたいな状態だった。

 

が、彼女なりに努力はして料理を勉強したり、少しは得意な洗濯をして、花嫁修業をがんばるつもりでいたのだろう。

 

ただ、ちょっと無理があったようで、料理を作るのに時間がかかって夕方六時から作り始めて夜の十一時にやっと完成とか、洗濯なんかは最初に紹介した通りで、すべてがちぐはぐなことになってしまっていた。

 

ワタクシは新婚当時は勤め人をしていたので、家事は嫁がやってくれるものと信じていた。が、期待とは裏腹に徐々に自信を失った彼女は、家事をしなくなっていった。

 

最悪な時期は、会社から疲れて帰って来るとホコリの溜まった部屋に、夕飯として焦げた焼き魚がテーブルの上に一匹、ぽつんと用意されているというような状態だった。当然のようにお互い険悪ムードになり、幸せ一杯のハズの新婚生活は破綻寸前に追い込まれた。

 

そして、思い悩んだワタクシは救いを求めて一冊の本を手に取ることになる。

 

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デール・カーネギー著「人を動かす」

 

世界で千五百万部を売り上げた名著中の名著である。本には主に人間関係の悩みを解決する方法が書かれており、家庭でも仕事でも必ず役に立つことは間違いない。ただし、本に書かれたことを実践できればの話である。

 

ワタクシは、若い時に大企業に就職するも、人格破綻者の上司のオモチャにされてメンタルをやってしまい、会社をやめて引きこもったという苦い経験がある。

 

その時、何冊かの自己啓発書を手に取って一時の精神安定を得ていたのでわかっていたのだが、こういった本は読むだけはできるが実践ができない。実践できなければ気休め以外なんの意味もない。だから、とにかく実践するにはどうすれば良いかと考えた。

 

そこで辿り着いたのがブログである。襲いかかる困難を、名著に書かれた教訓を実践することで解決する。その過程をブログに綴り記録に残す。書き出すことにより記憶に定着させる。その繰り返しにより自分の行動を変える。そして、嫁を動かす。

 

それがそのままブログのタイトルとなり、ワタクシの計画は始動した。これを書いている時点で約二年前の話である。毎日のようにブログを綴り、この二年間で二百記事くらいになった。それをまとめたのがこの本である。

 

今、生まれたばかりの第二子の子守りをしながらパソコンに向かっている。嫁を動かせたのかどうかはわからないが、平穏な日々を送っている。

 

身バレを防ぐために若干のフェイクは入れているが、基本的に本当の話を書いているので、この本やブログがバレたら嫁にぶっ殺されることは間違いない。

 

ヒヤヒヤなのだが、ワタクシと同じように夫婦関係に悩む皆さまの役に立てればという気持ちで書いている。D・カーネギー先生の教えを実践し、明るい家庭が増えることを願いつつ。

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こんな感じの本を書き始めたのですがいかがでしょうか?