ナゲットは3割増しで買った方がいい件
それはアンニョイな夜の出来事でした。
ワタクシが昼間マクドで買って来たナゲットを食べようと、箱を開けると5個入りのハズが2個しか入ってなかったんです。
しかも、大好きなマスタードソースが中途半端に開けられて、どうみても2度づけ禁止ルールを破って大量にソースが消費されている状態だったんです。
ワタクシは怒りに震えました。あまりにもヒドイ、ヒド過ぎる。ワタクシがどれだけナゲットを楽しみにして生きていたか。犯人には想像もできなかったのでしょう。
ワタクシは叫びました。
事件の予兆はありました。3時のおやつの時間にワタクシのナゲットを発見した娘氏が、
と聞きに来たのです。
ワタクシはかわいい娘のお願いには弱いので、
と答えました。なので、ワタクシの分は4個残っているハズなのです。
では残りを誰が食べたのでしょうか?容疑者は2名に絞られました。嫁と姑です。しかし、嫁は犯人ではないだろうとワタクシは思いました。なぜなら、彼女の分のナゲットは1箱買ってあったからです。
つまり、ワタクシの分を含めて我が家には10個のナゲットがあったんです。図を書きます。
まずは我が家の家族構成です。ここにナゲットが10個やってきました。
どうでもいいですがクーポンを使って5個150円だったので300円です。
ワタクシの中の予定です。この状態から、嫁がさらにワタクシからナゲットを奪って食べることは考えられなかったのです。
嫁にワタクシのナゲットを食べてもいいとは一言も言ってません。しかし、ワタクシが食べようとした時に実際にナゲットは2個しか残ってなかったのです。
怒り狂ったワタクシに娘氏がゲロした、嫁の指示による事件の全ぼうはこうでした。
なんということでしょうか?老い先短い姑氏にまでナゲットが配給されていたのです。
そして、明らかにおかしな配分です。体が一番大きく、一家の大黒柱であるワタクシのナゲットが、極端に減らされていたのです。
ワタクシは怒り狂いました。こんなことがあってはならない、森友問題よりもヒドイ。
ワタクシは我を忘れて主張しました。世の中おかしい。権力者によって事実がねじ曲げられている。割を食うのはいつも善良な市民だ!
その時です。陰ですべての糸を引いていた嫁がテーブルを激しく叩きました。
なんということでしょうか?逆ギレです。久しぶりに見ましたがコレがワタクシの嫁の本性なのです。ヒステリーを起こして一気に形勢逆転を狙ってきたのです!
息子氏を抱きしめてワタクシは恐怖に震えていました。尊敬するD・カーネギー先生の教えを守らなかった結果がこれです。ワタクシは急いで名著「人を動かす」を開くことにしました。
たとえ自分が正しく、相手が絶対にまちがっていても、その顔をつぶすことは、相手の自尊心を傷つけるだけに終る。
「人を動かす」294ページより引用
本に書かれていた通りの結果になりました。ここからもうリカバリーすることは不可能です。ワタクシは無言で残されたナゲット2個を口に放り込み、自室に閉じこもることしかできませんでした。
一体、ナニがいけなかったのでしょうか?ナゲット程度でワタクシが怒ったのがマズかったのでしょう。しかし、食べ物の恨みは通常の3割増しくらいで怒りが込み上げてきます。
カーネギー先生も「何に腹を立てるのかによって、人間の大きさが決まってくる」と説いてます。
ワタクシは今回の事件を教訓に、今後、ナゲットは3割増しで買ってくることにしました。つまり今回13個ナゲットがあればよかったのです。図を書きます。
見てください。これで事件性が一気になくなりました。
ワタクシは激しく主張します。ナゲットは3割増し。覚えておいて損はないと思います。皆さまの家庭にナゲットと幸の多からんことを祈ります。